まあ、人に見せてもらったり動画サイトで見ているものが大半ですが。
これまでの作品+新作情報を組み合わせて、こじつけ考察して面白がり&遊んでみる。
なお、これは(当たり前ですが)全部こじつけ解釈です。
「自分はこう読み取った」というだけで、コンポーザーの意図と違う可能性があるのでこれが正しいというわけではないです。
(解釈に答えはないですし、答えがないからこそ面白いのですよ)
そしていつも通り、ネタバレ容赦なしなので興味ない人・ネタバレイヤンな人は歩いてお帰り。
それと、相変わらずさりげなく引用しているネタが多いので、気がついた人は笑ってください。
さて、今回はSIRIUSです。
ロケテレポートで「シリウス=天上でもっとも明るい星」ということに触れました。
だから「全体的に天文ネタがメインなんだろう」と思いきや、正式稼働後にプレイしてみて、もう一つ明確に打ち出しているテーマがあるということに気がつきました。
それは「天国と地獄」「天使」というダンテの神曲を中心とした世界観ですな。
音ゲーと神曲の繋がり
元々引用元として使われることが多い作品ですが、音ゲーにも数多く引用されています。有名どころや確定しているのを挙げていくだけでも、
- 「あさき」のアルバム名「神曲」はまさにそのまま。
- TAKAのGiudecca、lower world、A、など。
- Giudeccaは曲名自体が神曲から持ってこられてます。
- lower worldは「「lower world」から聞こえてくる、死者達の声。悪行を重ねた者が辿り着く死後がどんな世界か、やがて知ることになるだろう。 」というコメントからすると、神曲に登場する地獄界の話ですな。北欧神話の方がふさわしい気もしますが。
- Aは、楽曲よりも「RENAISSANCE」というジャンル名に注目。ダンテの神曲はルネッサンスが起きていた14世紀〜16世紀に書かれた作品です。
- DJ YoshitakaとTOMOSUKEのユニット「Caldeira」名義で「INFERNO」
- これもまた神曲からの引用ですね。後述する、Almagestの名義「Galdeira」の関係性は不明。
といった感じです。たぶん、突き詰めればもっとあると思います。
こういう世界観は「音ゲーマー層への訴求力が高い」(=ウケがいい)というのもあり、けっこう長い間引用されていることが分かります。
主に、TAKAとwacにですが。(この2人というのも邪推できますが、まあそれはさておき)
またDDRにOP曲が移植されていたグレンラガンでは「天の光は全て星」というSF作家の言葉が引用されていました。聖書には「光=神、正しきもの」という見立てがあるわけで、キリスト教と星・光には深い関係性がある、と言えるのではないでしょうか。
では、今作をより面白がるために楽曲解釈を書いてみます。
楽曲から読み取れること
通常曲
- DOMINION
- 天使階級の一つ、主天使にあたります。
- 今の段階で「ドミニオン」と言えば、世界的大ヒット中の某カードゲームですかね。知らない人はアンテナ立てましょう。
- GALGALIM
- ガルガリン、と読みますな。座天使の名称の一つであり、ドミニオンと合わせて天使格区分において上位三職の1つですな。
- Light Shine
- 直訳で明るい光ですね。明るいナショナル。光と神の関係性は上で書いてますね。
- She is my wife
- いわゆる「俺の嫁」ですな。「キリスト教と妻」の話にはいろいろ逸話がありますが、個人的には「女性の修道服は、父なる神の元に行くための質素なウェデイングドレス」という話を思いだされます。
- バビロニア
- ムービーでは「滅びた都」というのが強調されてますが、バビロン×キリスト教と言えばBABELが出てきます。またバビロン捕囚なんて事例もあるんで、直接的ではないにしてもいろいろ縁が深い都市ですね。
隠し曲
- Session 1 -Genesis-
- 「第1章 創世記」のこと。っていうか、こうとしか読み解けません。あからさますぎて。
- 創世記と言えば「『光あれ』と神は言った。すると、光が生まれた」という言葉はこれはもはや常識!ですね。
- 「これを出してから隠し曲探しが始まる」ということを踏まえると、創世・始まりと見立てることも出来ます。出来ないこともある。
- コレに続くのが「エクソダス、するかい?」の出エジプト記ですな。
PARALLELフォルダ
- EXUSIA
- ガンダムネタである。EXUSIAの由来は能天使です。
- 能天使は力天使(Power)に通じるが、ここらへんのカテゴライズは宗派によって解釈が分かれる部分です。なので、「キリスト教」としての統一見解は無いですな。
- G59(地獄)
- TAKAの「.59」(天国)と対になっているタイトル。
- mosaic
- モザイク。モザイクを活用することで作られるモザイク画は、絵画の表現技法である。教会は「主を讃える」ことで信仰の威を表すため、迫力のあるモザイク画を壁画として用いました。
CS曲
RED
- 水上の提督(Short mix from "幻想水滸伝V")
- ロケテレポートでも書きましたが、幻想水滸伝の108星と引っかけて、星繋がりの移植ですな。
- spiral galaxy -L.E.D. STYLE SPREADING PARTICLE BEAM MIX-
- 銀河ですな。回転銀河なんてのも、実際にありますね。
HAPPYSKY
- SPARK ! -essential RMX-
- 瞬くような星の輝きという比喩があるように、光の輝きは例えられますね。く、苦しい…。
- サヨナラ・ヘヴン
- ヘヴン、つまりは天国ですな。父なる神がおわすところ……ってイメージがありますが、実はキリスト教には天国の定義はないんですよなー。
- 元来、「善行して、最後の審判で生きのこればそれでオッケー」ってスタンスなんで「その先」についてはあんまり考えてないですな。仏教と違って輪廻否定のスタンスだし。
- イスラム教には明確にあるんですけども。ハーレムですが。
- ヘヴン、つまりは天国ですな。父なる神がおわすところ……ってイメージがありますが、実はキリスト教には天国の定義はないんですよなー。
DistorteD
- CaptivAte〜裁き〜(SUBLIME TECHNO MIX)
- 「裁き」は、最後の審判に繋がりますな。アレキサンダー!
- quell -the seventh slave-
- キリスト教においての「七」という数字は「七つの大罪」「七人の御使い」で出てきます。
- 宗教において素数は重要な意味を持ちます(ユダヤ教には縁が深い数秘術というのがありますし)が、話が脱線するので今回はスルーということで。
- キリスト教においての奴隷と言えば、出エジプトですな。いわゆるモーセさんが海を割った日の話ですね。奇跡ですね。
- キリスト教においての「七」という数字は「七つの大罪」「七人の御使い」で出てきます。
GOLD
- The Story Begins
- 「物語は始まった」とすれば、創世記とも取れますね。
- GOLDEN CROSS
- CROSSということは、つまりは十字架なわけですな。
DJT
- BEAUTIFUL ANGEL
- 「天使」とは、まあ直球ですこと。
- THE LAST STRIKER
- 特にこじつけようがないですなー…。まあ、最後の使者・使徒的(=イスカリオテのユダ)な意味にもこじつけられますが、とっても苦しい立場に追い込まれたようだな!!
one more extra
- Almagest
- 由来はアルマゲストで間違いないはず。
- アルマゲスト自体はかなり複雑な過程を通じて成立した、天文学の書物ですが、ここで注目したいのは天文学における「アルマゲストの功績」です。
- アルマゲストは天文学の基礎となった書物であり、これらが星座の位置・意味を伝えました。つまり、光を放っている星々の意味や由来・天文進行を教えたわけですね。
まとめ
- 「beatmaniaIIDXコンポーザーによる、楽曲によっての神曲再現計画」が着々と進行しているんだよ!!
- 「 、 ー!?」 はいどうもありがとう。
まあ、それはさておき。簡単にでもこれだけ意図が読み取れる以上、星寺では明確に神曲的世界観を打ち出している、と言えると思います。
特に光、星、神話的世界観、歴史なんてのはいろいろと絡められるネタなので、今後の隠し曲やコンポーザーコメントを楽しみにしていきたいところ。
あとまあ、某所で語りましたが、13日の金曜日って11月にあるんですよね。(13日の金曜日はキリスト教で縁起の悪い日ですな)
その1週間後に11月20日があるというのは、なんか因縁があるように見えますね。おおこわいこわい。
卑弥呼繋がりでアマツミカボシとか出てきたら嬉しいですね。
あと、CN+BSS絡めで難易度13、12+あたりも出そうなんですよねー…。
欲望満点の名前でスゴイですね わしは黒髪美少女に踏まれたいですが!
>名前ミス
んああ、恥ずかしい! 修正しておきましたー///
AAもAのミスですな。
>中の人について
うーん どうでしょねえ…
自分としてはCNN、BNだけで中の人を判断するのは難しいと思ってますなー。曲の進行・受けた感想とかで推測すると、なんか違う気もします。
っていうか、TOMOSUKE名義だと「コキュトス」とかあるんですねー。