[格ゲー初心者上達論]「3月のライオン」5巻から読み取る、「敗北の受け止め方」のコメントを受けての考え。
■「勝てないから戦わない」とは、「勝てる相手なら戦う」ということ?
「勝てない相手に挑むのは嫌だ」という考えは「勝てない=上達しない」と考えているフシがあるように見えます。
例えば、
- パターン1
- A(格ゲーがそれなりに出来る人) VS B(格ゲー初心者)
- ガチ対戦ではなく、指導戦
- パターン2
- A(格ゲーガチ勢) VS B(格ゲーガチ勢だけどやり込み不足)
- 指導戦ではなく、ガチ対戦
という構図があったとします。
パターン1は、指導戦。つまり、A側はその実力を見せつけるのではなく、B側が成長するサポートをするのが指導戦の目的です。
パターン2の場合は、A側はガチに対戦するべきだと思います。
なぜならば、対戦という実戦を通じて、対策に付き合う・攻めパターンや守りの癖の指摘することで、相手に不足しているやりこみを促すことができます。
このように指導戦というのは、実力差や相手のスタンスを肯定した指導をすることで、上達するためのきっかけ・モチベーションアップに繋がります。なので、指導戦において、対戦自体に勝つ・勝たないはそこまで重要ではないのです。
………ただ、この考え方は、本気で格闘ゲームで強くなりたい人の考え方であって、
「別にそこまで強くなりたくない」という人にとって、この考え方は重すぎて受け入れづらいわけですね。
もちろん「格闘ゲームを楽しむ」というプレイスタイルなら、「勝てないから自分よりも強い人と対戦しない」というスタンスは正しい判断です。
ただ、「勝てないかもしれないけど、自分よりも強い人と対戦する」というプレイスタイルの人は確実に強くなります。
■腕前が同程度の人と対戦し続けるのは、上達に繋がらない?
上達はします。が、伸びるスピードは強い人と戦っているよりか落ちます。
つまり、筋トレと同じです。
- 低負荷環境にいる→筋力は低速で増大する
- 高負荷環境にいる→筋力は急激に増大する
どちらが適切なのかは人によって違います。ただ、ここらへんをきちんとしておくことが、誤解を招かないポイントだと思います。