■「勝てないから戦わない」とは、「勝てる相手なら戦う」ということ?

「勝てない相手に挑むのは嫌だ」という考えは「勝てない=上達しない」と考えているフシがあるように見えます。


例えば、

  • パターン1
    • A(格ゲーがそれなりに出来る人) VS B(格ゲー初心者)
    • ガチ対戦ではなく、指導戦
  • パターン2
    • A(格ゲーガチ勢) VS B(格ゲーガチ勢だけどやり込み不足)
    • 指導戦ではなく、ガチ対戦

という構図があったとします。

パターン1は、指導戦。つまり、A側はその実力を見せつけるのではなく、B側が成長するサポートをするのが指導戦の目的です。

パターン2の場合は、A側はガチに対戦するべきだと思います。
なぜならば、対戦という実戦を通じて、対策に付き合う・攻めパターンや守りの癖の指摘することで、相手に不足しているやりこみを促すことができます。

このように指導戦というのは、実力差や相手のスタンスを肯定した指導をすることで、上達するためのきっかけ・モチベーションアップに繋がります。なので、指導戦において、対戦自体に勝つ・勝たないはそこまで重要ではないのです。

………ただ、この考え方は、本気で格闘ゲームで強くなりたい人の考え方であって、
「別にそこまで強くなりたくない」という人にとって、この考え方は重すぎて受け入れづらいわけですね。

もちろん「格闘ゲームを楽しむ」というプレイスタイルなら、「勝てないから自分よりも強い人と対戦しない」というスタンスは正しい判断です。

ただ、「勝てないかもしれないけど、自分よりも強い人と対戦する」というプレイスタイルの人は確実に強くなります。


■腕前が同程度の人と対戦し続けるのは、上達に繋がらない?

上達はします。が、伸びるスピードは強い人と戦っているよりか落ちます。

つまり、筋トレと同じです。

  • 低負荷環境にいる→筋力は低速で増大する
  • 高負荷環境にいる→筋力は急激に増大する

どちらが適切なのかは人によって違います。ただ、ここらへんをきちんとしておくことが、誤解を招かないポイントだと思います。