• ゲーム会社さんへの資料として。

追記

  • まだまだいっぱい思いつくので、ちょいちょい足します。
  • 大事なのは、
    「ハイリスクにはハイリターンを、ローリスクにはローリターンを」
    「システムがシンプルなゲームほどハイレベルな調整を要求する」
    「初心者向け調整したキャラは上級者も使う」
    などの格差を意識する思考です。
    スタッフ間でこのルール、思考を共有出来ていないと、ゲームは簡単に破綻します。
    • 発売直後の「ジョジョASB」は――社長がどんな言い訳をしても――ユーザーから見れば、バランス調整を完全に失敗しました。
      それは、制作側に「格闘ゲームを作る」という意識が低かったのもありますが、そもそも「格闘ゲームにおいては『既に常識となっている知識』が、格ゲーマー以外に共有化されていないことにも一因がある」と思います。

共通システム編

空中ガードは全攻撃をガードできるようにして、空中で攻撃を食らっても追撃不可にしよう!

  • 「空中に行けば安全だ」とすることで、プレイヤーの実力差を抑えよう!!
    • 結果:困ったら上入れっぱが安定行動。プレイヤーに防御する意識が減り、ゲーム展開がダレる。
解説
  • 空中ガードが強いのは「中段下段で崩れない」から。

ジャンプ移行Fを1Fにしよう!

  • ジャンプ移行Fが1Fだと、固められている時に上入れっぱなしにすると「中下段で崩れないし、地上投げも食らわないガード」が安全に出来るぞ!
    崩しの中段、下段が見えなくたって大丈夫だ!
    • 結果:困ったら上入れっぱが安定行動。プレイヤーに防御する意識が減り、ゲーム展開がダレる。
解説
  • 空中ガードが強いのは「中段下段で崩れない」から。
対策
  • 上入れっぱを咎めるには「空中ガード不可技」を設定するか、ジャンプ移行Fを伸ばす&移行F中に攻撃を食らうと地上食らいになるようにするなど、リスクをしっかり持たせる。
    • 具体例:
      ・体力のある重量級キャラはジャンプ移行Fを長めにし、上入れっぱによるローリスクな逃げをさせないようにする。
      ・全キャラでジャンプ移行Fを統一し、全キャラで固め連携を共通して使えるようにする。

コンボ数増加で増える重力補正・ダメージ補正に制限を持たせないようにしよう!

  • 簡単なコンボでも拾えるようにして、コンボで拾える技を増やし、ゲーム全体の自由度を上げよう!
    • 結果:「浮かせる→拾い直し→浮かせ技当てる→拾い直し…」の永久コンボが出来るぞ!
      初心者狩りが捗るので、このゲームをやる人はいなくなりました。
対策
  • 自由度をあげれば、それだけ調整は難しくなる。キャラを減らして作り込むか、システムや補正の調整を丹念に行おう。

しゃがみ食らいをしても食らいフレーム増加しないようにしよう!

  • しゃがみにリスクを持たせないようにして、中段と下段のリターンを統一しよう!
    • 結果:中段が通った時のリターンが下段と同じなので、リターンを求めて発生の遅い地上中段を出す必要が薄い。つまり、常時立ちガードをする必要がなく、基本はしゃがみ安定。地上中段と投げにだけ注意していれば崩されない。

ゲージ消費技使用後のゲージ増加に補正を付けないようにしよう!

  • 「クールダウン」(ゲージ技使用後の増加補正)なんて実装しない!
    ゲージ技をブンブン使って気持よくなろう!
    • 結果:浮かせ性能の高いゲージ技とゲージ回収コンボを組み合わせたら、永久が出来ました。
対策
  • コンボ出来る時間に何らかの時間制限を付ける。始動技やヒット数制限などが代表例。

キャラ調整編

起き攻めが簡単にループするようにしたり、誰もがワンチャンスで逆転出来るようにしよう!

  • ワンチャンスあれば簡単に勝てるようにしよう!
    • 結果:一回ダウン取ればいいので、事故やワンチャンスから負けます。
    • ワンチャンスで勝敗が完全に確定するのは調整としては失敗です。共通システムや補正などの制限を活用して、調整しなおしましょう。
対策
  • バーストなどで相手のコンボに割り込むシステムを導入する。
  • 起き攻めが簡単にループしすぎないよう、ゲージ消費や特殊テクニックを使わないと起き攻めに持ち込めないようにする。

新要素について

新キャラは強めに調整しよう!

  • 新キャラを使って欲しいから! 多少ブチ抜けた調整でもいいよね!
    • 結果:旧キャラよりも露骨に強すぎるため、初心者狩りがはかどったよ!
      もちろん、大会でもほとんどが新キャラばっかりだったよ!
    • 実例:スパ4AEでのユン、ヤン、フェイロンだらけの世界大会。
対策
  • 長所は尖らせてもいいが、「体力が低い」「対空が弱い」「無敵切り返しがない」などの弱点もワンセットで作る。